北海道にある酪農学園大学から獣医学者の浅川満彦教授をお招きし、ワンヘルス講演会を行いました。
「ワンヘルス (one health) 」とは人の健康、動物の健康、環境の保全を一つとして捉え、医師や獣医師、環境の専門家や研究者だけでなく、みんなで考えて行動しようという社会活動で、国内では福岡県が先進的に取り組んでいる活動です。
今回の講演では、「ワンヘルス」の目的である、私たちが住んでいる地球環境を守ること、そして健全な地球で、人も動物も健康に生きることに関連し、野生動物の感染症が御専門である浅川教授からキタキツネに寄生するエキノコックスが人間に与える影響など具体例を挙げながら、野生動物の感染症と人間の関わりについてお話しいただきました。
また、「大学に入ったら勉強は終わりではなく、勉強は一生続く。大学の勉強は楽しいから頑張ってください。」「感染症を含め、危険から身を守るためには無知ではいけない。」と勉強への熱いメッセージもいただきました。かなりハイレベルな話もユーモアを交えながら、わかりやすくお話いただき、生徒にとっても深い学びの機会になりました。