【本校14期生 下田青葉さん】
本校卒業生(14期生)で、卒業後も活躍する下田青葉さん(競技かるたA級五段)にインタビューをしました。下田さんは、2023年11月4日(土)から5日(日)にかけて石川県小松市で行われた「第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭 いしかわ百万石文化祭2023 小倉百人一首競技かるた全国大会」に出場しました。
本大会は、全部で47チーム(各都道府県チーム)が出場するものです。
下田さんは県予選で見事優勝し、チームのメンバー入りを果たし、福岡県代表チームの5将(選抜メンバー7名)として出場しました。
本大会は、5名のうち3名以上勝ったチームを勝利とする団体戦です。
11月4日(土)には、予選リーグが行われました。予選は3試合行い、勝敗が決まりました。
北海道、和歌山県、鳥取県代表チームと試合をし、結果は全勝(しかも、3試合とも5勝です)!
チーム1位で決勝トーナメント出場が決定しました。
下田さんは予選リーグ3試合のうち2試合出場し、チームの決勝トーナメント出場に貢献しました。
翌日11月5日(日)に行われた決勝トーナメント1回戦の相手は、滋賀県代表チーム。
2敗の状況で運命戦にもつれ込み、最後の1枚は福岡県側に置いていた札が読まれ、3勝2敗で見事1回戦を突破しました。
この試合では下田さんは出場していませんでしたが、観ていてとても緊張したそうです。
運命戦とは…
自陣・敵陣ともに最後の1枚になった試合のこと。
自陣にある札が詠まれた方が有利なため、運命戦と呼ばれる。
2回戦の三重県代表チームとの試合は5勝0敗で勝利、3回戦の東京都代表チームとは、運命戦の結果、2勝3敗で惜しくも敗退。福岡県チームは4位入賞という好成績を収めました!!
また、2024年4月28日(日)に愛知県豊田市で行われた「第63回全日本選手権大会」に出場しました。本大会は1962年より行われている全日本かるた協会主催の小倉百人一首競技かるた3大タイトル戦の1つです。全国のA級選手から選ばれた64名の選手が戦い、日本一を決める大会です。
下田さんは、前年度の実績から九州支部からの推薦を受け、本大会への出場が決まりました。誰と当たっても格上の選手ばかりである状況です。
1回戦は、格上の選手であるA級六段の選手との試合。集中し続けて試合をした結果、見事勝利しました!!2回戦も無事に突破し、3回戦では運命戦に。結果は、惜しくも1枚差で敗退となりました。下田さんは、「最初は自分が勝っていたので、勝てなかったのが悔しい」と話していましたが、レベルの高い選手ばかりが出場する、この歴史のある大会で、ベスト16位入りを果たすという快挙を成し遂げました。
また、本大会に出場した感想を尋ねると、「この大会に出られていること自体が楽しい。強い人と試合ができるし、なにより3試合もできた。大会はネット中継されていたので小さいころから応援してくれている祖母に試合を観せることができたのもうれしかった。また試合が終わる度に友人たちがメッセージをくれていたので、やる気が出た。」と答えてくれました。
インタビューをしている間、終始笑顔で語ってくれた下田さん。本当にかるたが好きなんだな、楽しいんだな、と感じました。
次は6月2日(日)に福井県あわら市で行われる「小倉百人一首競技かるた第56回全国女流選手権大会」へ出場するそうです。
また、岐阜県で行われる「第39回国民文化祭」の福岡県予選が来月に行われるので、福岡県代表メンバーに入ることができるように頑張りますと話してくれました。
輝翔館在学時のみならず、卒業後も競技かるたの道で大活躍している下田さんの、今後の活躍に期待しています!!